著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

女性コンビ「爛々」は粗削りでネタも稚拙だが“雰囲気”を持っていた

公開日: 更新日:

 ちょっと変わったコンビの組み方ですが、初めて爛々のネタを見た時に「粗削りで、ネタも稚拙」でしたが、そんなこと以上に私が一番大切に思っている“雰囲気”を持っていたので「いける!」と思って自分の選抜クラスに選びました。

 コンビを組んだのがその期の「首席」を決める大ライブの2カ月前にもかかわらず、200組を超える中、元気いっぱいの漫才で勝ち上がり、誰もが「優勝は爛々」と思うほど期待され、決勝戦に駒を進めました。ところが中途半端なコントで結果は準優勝に終わりました。その時、審査員をしていた私は講評で「お客さん全員が漫才を期待してたのになんでコントやったん?」と聞くと大国ちゃんが泣きながら「もうネタがなかったんです!」という返事に会場は大爆笑。続けて「(コンビを組んで2カ月しかたってないので)まさか決勝までこられるとは思ってもいなかったので……悔しいです」と泣き崩れて客席から拍手を浴びていました。

 それから5年……。さまざまなパターンのネタを試して、お互い気が強いのでぶつかっては「もうやってられへんわ~!」ということも何度もあったようですが、22年には「THE W」の決勝までこぎつけました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因