女王・坂本花織と新鋭の中井亜美が技術と大技のぶつかり合いへ…フィギュアGPファイナルあす4日開幕
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位6人で争うGPファイナルが4日、名古屋市のIGアリーナで開幕する。
日本勢では今季限りでの引退を表明している2022年北京五輪銅メダルの坂本花織(25)、23年世界ジュニア選手権3位の中井亜美(17)、昨季GPファイナル2位の千葉百音(20)、24年四大陸選手権3位の渡辺倫果(23)の4人が出場。来年2月のミラノ・コルティナ五輪代表選考で有利になる2位以内をかけてしのぎを削る。
この4人の中で今季、高得点をマークしているのは坂本(227.18=NHK杯)、中井(227.08)の2人。アンバー・グレン(214.78=中国杯)、アリサ・リュウ(214.27=米国杯)の米国勢2人を含めても頭一つ抜けているだけに、坂本、中井の日本勢同士による優勝争いが予想されている。
ベテランの坂本とシニア転向1年目の中井の演技は対照的。坂本は3回転ジャンプなどの派手な大技に頼らず、安定したスケーティングと表現力の豊かさに定評がある。心身のコンディションや会場、氷の状態に左右されない安定した滑りが持ち味。今季、出場した2戦でいずれも220点台をマークした。


















