慎重すぎる植田日銀総裁が豹変?「12月利上げ」のカギは株価と政治が握る
年内の追加利上げあるか──。日銀の植田和男総裁が1日名古屋で行った講演で、利上げについて踏み込んだ。今月18、19日に予定されている金融政策決定会合で「利上げの是非について適切に判断したい」と発言。その後の記者会見でも、後手に回れば欧米のような高インフレに陥る恐れがあるため「混乱を引き起こしてしまう」と、利上げに前向きと取れる発言だったのだ。
日銀は今年1月の会合で政策金利を0.5%程度に引き上げて以降、ずっと利上げを見送ってきた。慎重と見られてきた植田総裁が「予想よりタカ派発言だった」(金融関係者)ことで、金融市場には「利上げの地ならし」との見方が台頭。長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが、一時1.875%と17年半ぶりの水準に上昇(債券価格は下落)。為替も円高ドル安が進み、それに伴い、株価は3営業日ぶりに5万円を割り込んだ。
「経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していくことになる」
植田総裁の講演でのこの発言が、前回1月の利上げ時と同じようなフレーズだったことも利上げ観測が広がる理由だ。


















