(8)昨日より今日は1cm、明日は2cm…つづけていれば、体は柔らかくなる

公開日: 更新日:

中尾ミエさん(77歳)

 中尾ミエさんが出演したブロードウェーミュージカル「ピピン」の日本語版は2019年の初演時、22年に再演時、ともに大きな反響を呼んだ。

「要求に100%応えられたかどうかはわかりませんが、おかげさまで空中ブランコでの宙づりは無事できたし、宙づりのままちゃんと歌うこともできた。70歳を過ぎて味わえたその達成感はもちろん気持ちのいいものでしたけれど、なによりもそこで得た成功体験によって、“私もまだまだ伸びしろがあるじゃない”っていう自信のようなものが生まれましたね。これはとても大きい」

 出演に際して、演出家は「懸垂が10回できること」を中尾さんに求めた。その要求をクリアするために、中尾さんはそれまで以上にジムでのトレーニングに励み、公園の雲梯、鉄棒での練習を重ねた。その甲斐あって、残念ながら10回はかなわなかったが、懸垂を5、6回できるまでになった。

「日ごろから、やりたいことをやれる、動ける体でいたいと思って、体を鍛えていたわけですが、宙づりという具体的な目標をクリアできたことがうれしかったですね。“練習は裏切らない”って、よくアスリートがいいますけれど、その通りだと思いますよ。大切なのはコツコツとつづけること。突然、ハードルの高いことをやろうと思ったって、それは無理な話。目標をクリアしようと思ったら、まずは地道な努力ですよ。私だって、懸垂は一回もできなかったんですから……」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  3. 3

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 4

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  5. 5

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  1. 6

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  2. 7

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 8

    福山雅治の「不適切会合問題」で紅白に地殻変動が? “やらかし”がPerfume「トリor大トリ」誘発の可能性アリ

  4. 9

    Perfumeのっち、大学中退話が地上波TV解禁でファン安堵…「ネタに昇華できてうれしかった」の反応も

  5. 10

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち