「笑点」卒業・林家木久扇の後任めぐり蠢く各協会の思惑…春風亭昇太は“司会利権”で増員画策

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落語芸術協会×落語協会×円楽一門会が三つ巴

 大喜利メンバーは司会者を除きわずか6席。さらに各メンバーはそれぞれが落語芸術協会(以下、芸協)、落語協会(以下、落協)、円楽一門会(以下、一門会)といった派閥に属している。もっとも関東落語界には立川流が存在するのだが、「今は亡き立川談志が番組の方向性を巡って日本テレビと喧嘩別れして以来、『笑点』とは断絶状態になっています」(演芸関係者)。

 以来、現状の「笑点」メンバーは立川流を除く3派のみから構成されている。

「芸協から司会の春風亭昇太と三遊亭小遊三、桂宮治。落協から引退する木久扇と林家たい平、そして春風亭一之輔。一門会から三遊亭好楽という顔ぶれです」(前出の日テレ関係者)

 現在、揉めに揉めているポスト木久扇だが、レギュラー陣が所属する団体事情を考慮すれば、おぼろげながら見えてくるという。

■落語ファン以外の知名度が低い

「本来、バランスを考えるなら一門会は外せない。候補は三遊亭楽大と好楽の弟子にあたる三遊亭好の助、他は三遊亭兼好と三遊亭萬橘の4人です。ネックは落語ファン以外の知名度が低いことです」(寄席関係者)

 そうしたなか、司会というポジションを利用し新たな増員を画策しているのが昇太だという。

「芸協所属で若手育成機関“成金”で才能を発揮しまくる柳亭小痴楽と春風亭昇々です。宮治もこのメンバーだった。日テレ制作サイドも人気と知名度から密かにこのメンバーを望んでいるといわれています」(前出の制作会社関係者)

 一方、番組の放送作家陣からは立川流の立川晴の輔女性落語家の蝶花楼桃花という声も出ているという。

「晴の輔は実に興味深い人選です。さらに桃花は木久扇が所属する落協に所属し、妥当性は十二分にある」(前出の寄席関係者)

 新たな笑点メンバーとして黄金色の座布団を手にするのは一体、誰なのか。

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