美川憲一がジャニー氏性加害問題に言及した重み…“オネエキャラ”転身までの苦難の道のり

公開日: 更新日:

 ある日、筆者が店に行くと、美川から「帰ってよ!あんたも雑誌記者の仲間なんだろ!」といきなり激怒され、追い返されたことがあった。当時筆者が所属していた女性週刊誌に、ある男性記者と美川が一夜を共にしたという記事が掲載されたからだった。

 その後、筆者は美川と同居経験のあるモデルと親しくなり、当時、芸能界でカミングアウトして生きていくことがいかに難しいかという話を聞いて、納得した。

「美川はその後、90年に放送された金鳥のCM、タンスにゴンでちあきなおみと出演。CMの中で美川が商店街を歩くちあきに放った〝もっとはじっこ歩きなさいよ〟〝お元気~?〟というセンセーショナルなセリフが話題となり、その後の美川の人気復活を象徴するCMとなりました。CMで事実上のカミングアウトをしたこのセリフは、美川の開き直りによるものだと言われています」(芸能ライター)

 ほどなくして、ものまねタレントのコロッケ(63)のモノマネがきっかけで再ブレークした美川は〝オネエキャラ〟に転身し、大物歌手、ご意見番として芸能界に君臨している。

 ジャニー氏性加害へのコメントは、過去にジェンダーで苦しんできた美川の言葉だけに重みがある。

(本多圭/芸能ジャーナリスト)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」