桧山珠美
著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

ビートたけしバラエティー行脚で分かった「真の天才」 世間が持ち上げる松本人志はまだまだ

公開日: 更新日:

「腐ってもたけし」真の天才は…

 松本は、かつて大ベストセラーとなった著書「遺書」の中で「ピークは40じゃないですか。その後は引退する」と書いていた。

 その松本も今年還暦に。「60で引退」と話していたような気もするが、その気配もなく……。松本いわく「ビッグ3がおられると、僕らもなんかやめづらいというか…」「若い時は本当(ビッグ3が)邪魔な存在でしたけど……僕は今もう還暦になりましたので、そうなるとまあ、みなさんがおられることで、みなさんが頑張れるんならば、僕ももう少し頑張れるかなっていう……」。

 ちなみに、たけしは若手では、かまいたちを評価しているという。「センスがいい。俺にはああいう細かいことを掘り下げる頭ない」と絶賛していた。

 いまはどうかわからないが、演芸場にも足を運び、若手の漫才を見に行くこともあると言っていたたけし。本来はたけしのような人が「M-1」の審査員をやればいいのにと思うが、松本が審査委員長である以上、それは無理か……。

 たけしのバラエティー行脚でわかったのは「腐ってもたけし」ということだ。たけしの言葉には含蓄があり、学ぶことが多い。松本でも、たけしの前ではまだまだという印象だった。世間では松本やさんまを「天才」と持ち上げるが、真の天才はやっぱりたけしではないか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  5. 5
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  1. 6
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  2. 7
    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

  3. 8
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  4. 9
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  5. 10
    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり

    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり