著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

麻薬がまん延…リアル「犯罪都市」と化した韓国で起きていること

公開日: 更新日:

 昨年12月に亡くなった人気俳優イ・ソンギュンさんの死について書いてきた。違法薬物の使用容疑で数カ月にわたる捜査が続き、最後の取り調べは19時間にも及んだ。その直後、イ・ソンギュンさんは自ら命を絶ったのだ。

■尹大統領の宣言直後に梨泰院の雑踏事故

 一連の出来事は2022年5月に就任した尹錫悦大統領の政策と無関係ではないだろう。この年、韓国の麻薬犯摘発件数は2万人近くにまで増え、歴代最多を更新していた。尹大統領は就任後の10月に「麻薬との戦争」を宣言。警察は麻薬取り締まりチームの人数を増員し、容疑者を次々と検挙することに。

 だが、尹大統領の宣言直後に起きたのが梨泰院の雑踏事故だった。警察が麻薬取り締まりに力を入れたため、ハロウィーンで多くの人が集まるであろう梨泰院の警備がおろそかになった。この事故で政府や警察が批判されたが、それでも尹大統領が「麻薬との戦争」を諦めなかったのは、麻薬が韓国全土にまん延しているからだ。

 2月から日本でも公開されている韓国映画「犯罪都市 NO WAY OUT」でもそうした実態がリアルに描かれている。ここでは韓国の汚職刑事や日本のヤクザが麻薬を奪い合っているが、実際、韓国では若者を狙った麻薬事件が急増。深刻な社会問題となっている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"