追悼・中尾彬さん 流儀を貫いた粋人81年の生涯…お酒が「おしどり夫婦」誕生のきっかけに

公開日: 更新日:

 このほど亡くなった中尾彬さん(享年81)は衣食住にこだわり、己のスタイルを持っていた。ネクタイ嫌いで、マフラーやストールをねじって首に巻くトレードマークの「ねじねじ」を夏でも通した。

 酒は毎日欠かさず、日刊ゲンダイのインタビュー連載「今だから語れる涙と笑いの私の酒人生」(2018年)ではこう語った。

「木更津の酒屋の長男だから、酒には早くから親しんできました。家にある樽からちょこっといただいて(笑)。高校時代には芸者もあげてました」

 おしどり夫婦として知られた池波志乃(69)は「私たち夫婦が付き合うきっかけもお酒でした」と隣でほほ笑んでいた。

 テレビの時代劇で共演した1977年のこと。当時は日本酒ブームで、幻の酒とされた「越乃寒梅」が手に入って飲んだ。「すっきりしてうまい」と中尾さんが語っていたところ、池波はこう合いの手を入れたのだそうだ。

「そんなの私、毎晩飲んでる」

 それが縁となり、ふたりで一献、「もう一軒行きましょう」と池波が言い、神田で芸者のいる店にあがったのだそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?