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中村逸郎筑波大名誉教授

ロシア現代政治専攻。学習院大法学部卒、同大大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。政治学博士。

北方領土で進んでいたロシア人入植…土地1ヘクタールを無償分与、住宅ローン金利は0%

公開日: 更新日:

2017年8月3日付の紙面記事を再掲載

 4年超に及ぶウクライナ侵攻で手一杯と見られてきたロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問し、衝撃が走っている。国際社会と足並みをそろえた日本の対ロ制裁に大統領は激怒し、1992年に始まった「ビザなし交流」(北方四島交流)を2022年3月に打ち切った。近くて遠い北方領土はどんな様子なのか。9年前の交流に参加し、国後島と択捉島を訪問した筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)のルポルタージュをアーカイブから振り返る(年齢、肩書は当時のまま)。

  ◇  ◇  ◇

「将来は国後島で土地を持って、海産物を扱う商店を開きたいです。島には温泉がいくつもある。優雅な生活を送るのが目標です」

 サハリン島から国後島に出稼ぎしているロシア人船員のアンドレーイ(33)は目を輝かせていた。国後島には驚くほど若い人が多く、想像以上に活気に満ちている。

 国後島に降り立って目を見張ったのが、ウミネコとカモメの数だ。港湾施設の屋根一面を海鳥が埋めつくしている。こんもりと肉付きが良く、艶やかな羽色。周辺海域が豊かな漁場であるゆえんだ。

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