牛乳と薬の飲み合わせが「ミルクアルカリ症候群」を招く
骨を丈夫にするためにカルシウムを取り、毎朝、牛乳を欠かさない──。一見、健康的な習慣に思えますが、じつはそこに「ミルクアルカリ症候群」という意外な落とし穴が潜んでいることをご存じでしょうか。
この病気は、過剰なカルシウムとアルカリ(炭酸カルシウムなど)を一緒に取ることで、血液中のカルシウム濃度が異常に高くなり、腎機能障害や「代謝性アルカローシス」という血液のバランスが崩れた状態を招く病態です。
かつては、胃酸を中和するタイプの胃薬と、大量の牛乳を飲むことが主な原因でした。しかし近年、特に注意が必要なのは、骨粗しょう症の患者さんが服用する「活性型ビタミンD製剤」や「カルシウム製剤」、便秘薬として使われる「酸化マグネシウム」などです。これらの薬やサプリ、習慣が積み重なることで、発症のリスクが高まります。
初期症状は、全身倦怠感や脱力、食欲低下、吐き気、多尿など非常に“ありふれたもの”ばかりです。これらは「夏バテかな?」とか「年のせいかな?」で見逃されがちですが、重症化すると意識障害や不整脈を招くケースもあります。


















