巨大「クジラ」に学ぶ投資術で夏の出費を取り戻す GPIFなら利益率は16%超
お盆休みは帰省したり、家族旅行に出かけた人が多かったはず。「出費はハンパなかった……」と嘆くお父さんも少なくない。何しろ物価高の波はとどまることを知らず、ちょっとした外食でさえ数年前の1.5倍、2倍は当たり前。海外に出かけようものなら、円安が直撃だ。家計を助けるために役立つ投資術はないものか……。
■日経平均は6万400円台を底に反発
新NISAやオルカン(世界中の株式市場に投資する投資信託)、AI・半導体株など、投資に関わる単語が世間を騒がす。
日経平均の7万円突破も耳にする。日経平均は6月半ばに7万2831円と史上最高値をつけた。その後はボチボチの値動きで、6万円台後半の推移。それでも、市場からは「年末までの8万円も夢じゃない」と楽観論が流れる。
「チャートを見ると、7月下旬の6万400円台を底に株価は反発しています。再び上昇相場に向かっているとは思いますが、やはり暴落が怖くて……。どんな投資法がいいのか思案しています」(30代後半のサラリーマン)
そこで参考になるのが「クジラ」と表現される巨大投資家の運用法だ。
「世界最大級の資産を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を見習ってもいいと思います。公的年金の積立金を預かるだけに基本的に大きな失敗は許されません。とはいえ、しっかり運用しないと安定的に年金を給付できない。損失をできるだけ回避したいシニア層は参考になるかもしれません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
■わずか3カ月で24兆円増やす
GPIFの運用残高は317兆円を超す(2026年6月末時点)。ノルウェーの政府年金基金とトップ争いをする規模だ。
GPIFはどんな運用をしているか。25年度を見ると、運用資産額は293兆6437億円(26年3月末)。直近の運用残高(6月末)は317兆円だから、わずか3カ月で約24兆円も増やしたことになる。いやあ、ビックリだ。
25年度の収益率は16.47%(年率)。仮に1000万円が元手だとすると、1年後に約1164万円になったということ。同年度の物価上昇率は2.7%(食料品は7%=生鮮品除く)だから、物価に負けない収益率を確保しているわけだ。
ポートフォリオ(資産構成)は?
国内債券(日本国債など)が26.91%、外国債券(米国債など)が24.48%、国内株式が23.81%、外国株式が24.80%となっている。
なんのことはない、代表的な投資商品を4分の1ずつ保有している。金(ゴールド)や暗号資産といった近ごろ話題の投資には手を出さない。
「一般的に個人投資家だったら資産の10%程度はゴールドがいいといわれます。GPIFにしても、数年前にゴールドや暗号資産の情報を集めているという話が流れましたから、いずれ投資する可能性はあるでしょう。また未上場株式や不動産(REIT=不動産投資信託など)などへは資産全体の5%を上限に投資しています。ただ、現状は4つの分野への投資が中心。それが王道ということです」(市場関係者)


















