近藤真彦「うたコン」生熱唱に“怒りの声”もNHKの『旧ジャニ所属組NG』基準堅持が正しいワケ

公開日: 更新日:

今も抜けないマスコミの忖度体質

 一体、どういうことなのか。昨年10月、ジャニーズ事務所はジャニー氏から性被害を受けた元タレントへの補償会社『SMILE-UP.』に名称を変更。今年4月には『SMILE-UP.』(旧ジャニーズ事務所)のタレント28組295人が『STARTO ENTERTAINMENT』と契約。『STARTO』が新たなマネジメント会社としてスタートした。

「代表取締役CEOは福田淳氏が務め、『SMILE-UP.』と資本関係を有しておらず、表向きには変わったように見えますが、取締役COOに井ノ原快彦氏が入っているように"ジャニーズ色"は取り除けていない。『再発防止特別チーム』の調査報告書で『解体的出直し』が求められましたが、解体には至っていません。それどころか、28組295人ものタレントが所属している。木村拓哉や嵐のメンバー、SixTONESSnow Manなど多数の人気者がいれば、メディアに対して"圧力"を掛けられる状態にある。さすがに今はしないでしょうけどね。マスコミの中には以前と変わらずに"忖度"を続けている会社もあります。人気タレントを多数抱えている事務所には気を遣わなければいけないと長年の経験で刷り込まれている。ましてや『STARTO』には旧ジャニーズの人間が従業員として移籍してきているわけですから、マスコミの忖度体質は簡単には抜けない」(前出の週刊誌記者)

 旧ジャニーズ事務所はジャニー喜多川氏の姉であるメリー喜多川氏が渉外を担当し、メディアに圧力を掛けてきた。それは『再発防止特別チーム』の調査報告書でも指摘されている。

《「メリー喜多川は、森がオートレーサーの試験に合格した事実を前向きに報じようとした民放のプロデューサーに、『SMAPには森なんていなかったでしょ?』『最初からいないの。森はSMAPのメンバーじゃない。』などと大声を出した」》という『週刊文春』のメリー氏の圧力について、《真実と信ずるについて相当の理由があったというべき》と書いている。

「メリー氏はアメとムチを与えながら、メディアを牛耳ってきた。『競合するアイドルを使うなら、ウチのタレントは出演させない』という方針で、男性アイドル市場の独占化に成功した。そして、独立した人間にも同じ手法を取り、退所と同時に彼らのテレビ出演は大幅に減っていった。そのため、1990年代後半から20年近く、旧ジャニーズを辞める人気タレントはほとんどいなかった。こうして芸能界で巨大な勢力を築いてきた。なぜ圧力を掛けられたかと言うと、多くの人気タレントがいたからです。その状態自体は『STARTO』も同じです」(前出の週刊誌記者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  3. 3

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  1. 6

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  2. 7

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  3. 8

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由