近藤真彦「うたコン」生熱唱に“怒りの声”もNHKの『旧ジャニ所属組NG』基準堅持が正しいワケ

公開日: 更新日:

不倫報道で活動休止→突然退所したにもかかわらず…『ギンギラギンにさりげなく』『スニーカーぶる~す』を熱唱

 近藤真彦が6月4日、NHK『うたコン』の作曲家・筒美京平特集に出演し、大ヒット曲の『ギンギラギンにさりげなく』『スニーカーぶる~す』を披露した。故・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けてNHKは現在、旧ジャニーズ事務所のタレントの出演を控えているが、近藤は2021年に独立しているため、その方針は適用されなかった。

 しかし、旧ジャニーズ事務所のファンの中には、「なぜ所属のタレントが出られないのに、マッチは許されるのか」と怒りの声を上げる人もいる。近藤は長年「ジャニーズの長男」と呼ばれ、事務所の裏も表も知り尽くしていると考えられているからだ。たった3年前に退所しただけで、現所属タレントと違う扱いはおかしいと言いたいようだ。芸能担当記者が話す。

「しかも、マッチは不倫報道で活動休止している間に突然退所しているので、さらに心象が良くないのでしょう。ただ、NHKの『独立組OK』、『所属組NG』という出演基準は理解できます。NHKは別として、民放テレビ、スポーツ紙、雑誌には旧ジャニーズ事務所のタレントが何事もなかったかのように出ている。このままでは、旧ジャニーズとメディアの関係は元に戻るのではないかという危惧を感じます」

 昨年、イギリスBBCの報道をきっかけに、事務所創業者のジャニー喜多川氏(2019年死去)の性加害問題が日本でもクローズアップされた。50年以上前から週刊誌など一部メディアで話題になっており、1980年代後半には元フォーリーブスの北公次が『光GENJIへ』という告発本を出版し、ジャニー氏を糾弾していた。1999年に『週刊文春』が追及キャンペーンを組むと、事務所は名誉毀損で訴えたが、2003年の高裁判決でジャニー氏のセクハラ行為の真実性が認定され、翌年に高裁の判決が確定した。だが、テレビや新聞などの大手メディアではほぼ報じられなかった。週刊誌記者が語る。

「昨年、『再発防止特別チーム』の調査報告書には、『マスメディアの沈黙』という言葉がありました。大手メディアが報道に消極的だったことも、ジャニー氏が性加害を繰り返した理由の1つと断言された。その直後は、各メディアが反省を述べ、テレビも検証番組を作り、旧ジャニーズの出演を見合わせていた。しかし、数カ月経った今、民放テレビでは毎日のように旧ジャニーズのタレントが出ている。何事もなかったかのような対応に違和感を覚えます。タレントに罪はないと言いますが、旧ジャニーズに今も所属している状態は問題再発の温床になる可能性を秘めています」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  4. 4

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  5. 5

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  3. 8

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    結局、「見たい人だけが見るメディア」ならいいのか? 「DOWNTOWN+」に「ガキ使」過去映像登場決定で考えるコンプライアンス

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性