著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

R&B愛好者の底力を感じた3日間。「いま本当にパリでは五輪なんてやっているのか?」という疑問が…

公開日: 更新日:

 29日(月)のTBSNEWS23』にコメンテーターとして出演した東京大学准教授の斎藤幸平さんは、小川彩佳キャスターからパリ五輪について訊かれると「いやあ、全然見てないですね。私、反五輪で(視聴を)ボイコットしてるんですけど」と答えた。これに小川キャスターは「ボイコットなんですね?」と確認を求めた。斎藤さんは「はい」と即答したあと、過剰な商業主義が好きではないというのはあるが、最も大きな理由はスポーツウォッシュに加担したくないからだと言いきった。

 戦争を理由にロシアは今回のパリ五輪に参加できない。だが、国際司法裁判所(ICJ)によってジェノサイドをやっているとされ、占領政策自体も国際法違反だと勧告を受けているにもかかわらず、イスラエルは国際社会や国際オリンピック委員会(IOC)から国としての参加を認められている。これはダブルスタンダードではないかと斎藤さんは指摘する。主張はこう続く。そのダブルスタンダードから目を背けたまま、五輪に夢中になって『平和の祭典良かったね』という感想をもつ人びとが増えると、パレスチナの人たち、ガザの人たちは忘れられ、ジェノサイドも見過ごされてしまうのではないか。自分はそのことに微力でも抗いたいので(五輪を)見ないようにしている。

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