著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

R&B愛好者の底力を感じた3日間。「いま本当にパリでは五輪なんてやっているのか?」という疑問が…

公開日: 更新日:

 R&B/ソウルミュージックの世界で、その名前が絶対的なグッドデザインマークを意味する米プロデューサー・チーム、ジミー・ジャム&テリー・ルイスが、さる7月28日(日)から3日間連続で計6回のライブをビルボードライブ東京で行った。

「ジャクソン家の末妹」という出自でしか語られることのなかったジャネット・ジャクソンを世界的スターに押し上げただけでなく、マイケル・ジャクソン、マライア・キャリー、そして旧友プリンスといった超ビッグネームとも仕事を重ね、グラミー賞を受賞すること5回。80年代から90年代にかけてR&Bが世界の音楽シーンの主流に浮上するにあたり、最大の貢献者といわれたのがジャム&ルイスである。日本のR&Bアーティストとの仕事でも知られ、特に1999年の宇多田ヒカル「Addicted To You」はセールス170万枚の大ヒットを記録した。

 ぼくは自他ともに認めるジャム&ルイスのフォロワー。実際にふたりのプロデュース曲をリミックスした経験もあるし、今年6月には彼らの作品だけを掘り下げるイベントをビルボード東京で開催した。そこでマイクを握って言った「ジャム&ルイスは『人生のサウンドトラック』のプロデューサー」に偽りはない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に