著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ワールドシリーズ地上波中継権を獲得、映画が大ヒット…フジテレビに運は向いてきたか?

公開日: 更新日:

 低迷が続くフジテレビに運が向いてきたのか。

 ワールドシリーズ第7戦までの地上波中継権を獲得。今年春、大谷のプライベートを巡る取材で一時、「出禁」になったフジが権利を得たのは皮肉な話だが、まさに幸運だ。

 テレビ関係者は「大リーグ中継はNHKと民放が交互に放送。今年は民放の担当でしたが、これも民放各局の持ち回りでたまたまフジだった」と話す。

 掴んだ幸運を手放すまじとばかりに、フジは午前中の生中継に加え夜7時からも再放送。朝見られない人へのサービスのようだが、結果のわかったスポーツにどれほどの人が関心を持つだろう?

 ゴールデンの時間帯で本来の番組を休止にして大リーグの再放送。裏を返せば、「今のフジに大リーグに勝る人気番組はない」と言っているに等しい。従来の番組を楽しみにしていた人にとっては迷惑な話だ。往年の“月9”のような人気ドラマを放送していたなら、抗議が殺到したはず。夜の再放送まで必要だったのだろうか。

 フジが自力で幸運を呼び込んだのが公開中の柳葉敏郎主演「室井慎次 敗れざる者」。観客動員で2週続けて1位を取るなどヒット。久しぶりに「フジ」の名が“踊って”いる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    金足農・吉田大輝は「素質は兄・輝星以上」ともっぱらだが…スカウトが指摘する「気がかりな点」

  2. 2

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  3. 3

    中央学院戦の「1安打完封負け」は全部私の責任です。選手たちにもそう伝えました

  4. 4

    参政党・神谷代表が予算委デビューでダサダサ提案 ムキ出しの「トランプファースト」に石破首相もNO

  5. 5

    金足農(秋田)中泉監督「やってみなくちゃわからない。1試合にすべてをかけるしかない」

  1. 6

    ドンが次々に退く“昭和の芸能界”の終焉…権力集中、ムラ社会化したいびつな世界だった

  2. 7

    ドジャース大谷翔平の突き抜けた不動心 ロバーツ監督の「三振多すぎ」苦言も“完全スルー”

  3. 8

    8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?

  4. 9

    世耕弘成氏がもたらした和歌山政界の深いミゾ…子飼いの参院議員が自民から除名、“紀州戦争”の余波続く

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明