著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

TBS「ジョンソン」失敗で明確に TVは出るのも見るのもオジサンオバサンばかりでいいのだ

公開日: 更新日:

女性の本音を語る番組では欠かせない存在

 目を女性陣に向けてみる。27日放送「ボクらの時代」(フジテレビ系)は大久保佳代子×光浦靖子×いとうあさこの同世代トークだった。「イッテQ」で「ババア」キャラとして人気を確立したあさこ。自分のことを自分で「おばさん」と言って叩かれると困惑。理由は同じ年の人が「私、おばさんなんだ」と傷つくかららしい。

 そんなふうに「ババア」ネタや「ブス」ネタを入れ込んで笑いを取る彼女たち。だからこそ「上田と女が吠える夜」や「トークィーンズ」など女性の本音を語るような番組には欠かせない存在となっている。

 藤原紀香黒木瞳の美をあがめるトークより、あさこや大久保さんのババアトークの方が面白くて盛り上がり共感できるし。

 世のオジサンオバサンたちに癒やしと勇気を与えられるのは同世代の頑張っているタレントたちであり、テレビはそんなオジオバたちの解放区といってもいいだろう。

「ジョンソン」の失敗でわかったように、しょせん若い世代をターゲットにしたところで見向きもされない。それならオジサンオバサンたちを喜ばせる番組を増やした方が需要もありそうだ。

 かくして、テレビで元気なのはオジサンオバサンばかり。テレビをオワコン呼ばわりする若者なんか気にする必要などない。やりたいことをやっていれば、逆に彼らの方から近づいてくるかもしれないのだから。若い世代に媚びる必要など1ミリもないのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償