百田尚樹「30歳以上で子宮摘出」発言謝罪と松本人志の声明文に見える「危険な共通項」

公開日: 更新日:

 騒がれ、公党代表という立場もあり、百田は謝罪したが、この謝り方がまたひどい。「聞いていた人が不快に思うということで発言を撤回して謝罪する」(共同通信11月10日付)。謝罪すべきはこの国の女性全員へであるはずだが、百田という男はこの発言が女性蔑視だとは考えてもいないのだろう。

 同じような趣旨の発言は、松本人志が文春に対する名誉毀損の訴えを取り下げた声明文の中にもみられる。

「かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」

 自分の手下のお笑い芸人たちが集めてきた女性たちと関係をもったことは事実だが、もし、そのことで不快、心痛があった女性がいたとすれば、お詫びすると、まるで他人事である。女性たちは俺とデキて幸せだったに違いないという侮りが透けて見える。

 その上、松本からの性加害を法廷で証言すると決意していた女性には、「強制性の有無を直接に示す物的証拠はない」ではないかと居直る。週刊文春側もこんな声明文をよく許諾したと思うが、松本側が平身低頭して全面的に自分の非を認めたからであろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」