「文春砲」炸裂の裏に喜田村洋一弁護士あり “守護神”が見守ったスクープ連発の舞台裏

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 調書は麻原の元主任弁護人から入手したものだった。大手メディアの何社かは同じものを手に入れていたが、警察や検察は「自白調書などない」と発表していたから、恐れて出せるはずもない。

 私は、これを1996年の新年合併号で独占掲載しようと決めた。だが、当時の顧問弁護士は「ヤメ検弁護士」だった。彼に話すと烈火のごとく怒り、止めようとした。だが、諦めきれなかった。一晩考えて、政府がオウムに破防法を適用しようとしているが、その是非を考えるために、調書を公開することには高度の公益性があるという理屈を捻り出し、早朝、専務に「やらせてください。(止めていた)輪転機を回します」と電話した。

 メンツを潰された東京地検は、麻原に「秘密漏洩罪」で私を訴えさせるという“禁じ手”まで使って、社をガサ入れすると司法記者たちにリークした。ガサ入れは社としても困る。仕方なく私は、深夜、社の某所で検察の人間と会い、調書のコピーを渡した。入手先は言わなかった。報道の自由は踏みにじられた。当時、喜田村弁護士だったら何とアドバイスしてくれただろう。聞いてみたかった。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

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