松本人志は知っているのか?vs文春の代理人ヤメ検弁護士に小沢一郎事件「調書捏造」の過去

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 司法関係者は「よりによって」とクビをかしげた。ダウンタウン松本人志(60)が22日、週刊文春の性加害疑惑報道を巡り、名誉毀損による損害賠償と謝罪広告の掲載などを求め、発行元の文藝春秋を提訴。松本個人による提訴となり、請求額は約5億5000万円に上る。

 司法関係者が驚いたのは、所属先の吉本興業が発表したコメントの末尾に記された松本の代理人弁護士の名前だ。

「弁護士 田代政弘」──。田代氏は元特捜検事で、2014年に弁護士登録。所属先の法律事務所のプロフィルを見ると、取り扱い分野に「企業法務・企業防衛」を挙げ、東京地検特捜部の在籍経験を活かし、〈独占禁止法や金融商品取引法等を中心とするコンプライアンス・リスクマネジメント対応〉とある。元特捜検事の経歴を盛んにアピールしているのだが、検事を辞めた理由には一切、触れていない。

 実は特捜部在籍時、田代氏は10年に小沢一郎衆院議員が強制起訴された「陸山会事件」で小沢氏の元秘書の取り調べを担当した。ところが、裁判の過程で作成した捜査報告書に聴取内容の「捏造」が発覚。12年6月に最高検の「懲戒処分」を受け、依願退職したのである。

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