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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

テレ朝「華丸丼と大吉麺」に感じた新しい可能性…ゲップが出そうな食べ歩き番組の“最終兵器”か?

公開日: 更新日:

 相変わらずテレビは食べてばかり。何かの本に食べることと性行為は同じというようなことが書かれていたが、だとすれば、テレビから下ネタやエロが排除されたことで食べる番組が増加したのではないか。

 昨今の食べる番組がいただけないのは同じ場所や同じ店に集中することだ。おそらくADが「鎌倉/ランチ/おいしい店」などと適当にネットでリサーチして選んでいるのだろう。そんなやり方だからどこも同じ。SNSで散々バズった店を何カ月も後にテレビで扱うこともあり、テレビいらね~となる。

■「オモウマい店」の類似品が跋扈している

 コロナ禍で飲食店への取材がままならなくなった時に「オモウマい店」のような、スタッフが取材してタレントがそのVTRをスタジオで見る番組も急増した。パイオニアとしての「オモウマい店」には敬意を表するとしても、その後、類似番組が増え続け、もうゲップが出そうだ。

 もうひとつ。4月にタイトルが変わったテレビ東京系の「有吉の深掘り大調査」は「孤独のグルメ」に便乗し、グルメマニアにおいしい店を紹介してもらうもので、それを有吉と霜降り明星粗品らがワイプで見ている。毒舌がウリなのに、この番組ではそれなり。有吉&粗品らしさなし。残念。

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