「愛子天皇」が国民の総意になってきた 保守系の読売新聞も異議なし
6月4日、天皇皇后と愛子さんの姿は国立沖縄戦没者墓苑にあった。その前の5月に愛子さんは、大地震に襲われた能登の復興状態を視察するために赴き、被災者たちに「温かい支援がこの先も続くとよろしいですね」と伝えていた。9月には両親が長崎を訪問するそうだが、彼女は被爆地・長崎への同行を切望しているという。
大阪・関西万博を訪れれば、彼女の放つオーラに、観光客たちから驚きと歓声が上がった。警護付きではあるが、生まれて初めて手に入れた「自由」を謳歌している将来の天皇と、日本赤十字に勤務し仕事の合間に公務をこなしているのに自分の人生設計さえ考えられない天皇の娘。
人心は千々に乱れ、今や“落ち目の三度笠”日本を甦らせるには「愛子天皇誕生」しかないという声は、主権の存する日本国民の“総意”といってもいいのではないか。保守系の読売新聞(5月15日付)でさえ「皇統の安定のために皇室典範を改め女性・女系天皇を容認」と提言したのである。
だが、愚鈍な政治家どもは、「いまだ男尊女卑の因習から抜け出せず、明治以降だけが伝統だというカルト思想の持ち主」(小林よしのり=週刊ポスト6月27日.7月4日号)に気兼ねして動こうとはしない。