「愛子天皇」が国民の総意になってきた 保守系の読売新聞も異議なし
週刊ポスト(同)は「私たち『愛子天皇』を希望します」という特集を組み、先の小林をはじめ識者5人が提言している。その話を要約すると、「イギリスをモデルに成立した明治以降の天皇制は欧州の立憲君主制と本質的に全く同じです。戦後憲法における『象徴』という言葉もイギリスの考え方を取り入れている」(政治学者の君塚直隆)。その欧州が男女同権意識の高まりで、憲法が改正され絶対的長子相続が認められているのに、日本ができないはずはない。
歴史学者の河西秀哉も同様で、「自分が直系であり、最初に生まれたからこそ天皇になるのだとの自覚があれば、自然と即位に向けた準備ができるのではないでしょうか」。
中世史研究家の本郷恵子も「皇位継承は自然でシンプルでわかりやすい『直系・長子』を優先とすればよく、女性皇族が公務だけのために『使い捨て』にされないようにすることが重要です」。
宗教学者の島田裕巳は「歴史学の専門家に過去の女性天皇を『中継ぎ』だとする見解があるくらいなのだから、皇位を悠仁親王につなぐまで一定期間、愛子天皇が中継ぎの役割を果たすかたちはどうか」といっている。石破首相よ、「愛子天皇」は是か非か、国民投票をしてみないか。 (文中一部敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)