片岡鶴太郎初主演作の“視聴率以上の意味”

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「結婚したい男たち」(1991年/TBS)

 1991年のフジテレビは絶好調で、1月期の月9「東京ラブストーリー」は最終回に視聴率30%超え。若年層の心を捉えたフジの“プロデューサー主導システム”が成功する一方で、黄金期の手法をひきずっていた“ドラマTBS”は、やや精彩を欠いていた。

 そんな91年7月期のTBS金ドラが「結婚したい男たち」。「男女7人夏物語」(86年、TBS)で“貞九郎”を演じ、モノマネや熱々おでんのイメージから俳優業に軸足を移す片岡鶴太郎(70)の連ドラ初主演作だった。鶴太郎と布施博が“結婚できない”兄弟で、南果歩山口智子、とよた真帆、風間トオル、和久井映見の“男女7人”が繰り広げるラブコメ。

 鶴太郎ととよた真帆が序盤から意表を突く激しいメークラブ! 山口智子と南果歩がほぼ毎回入浴シーン! とサービス精神旺盛だったが、視聴率は振るわなかった。

 そんなことより、僕はこれがドラマ初プロデュースとなる貴島誠一郎さんが、この2~3年前、編成部で再放送を担当していたころを思い出していた。記者として再放送のラインアップを聞きに行った僕に、貴島さんはこう語ったことがある。

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