片岡鶴太郎初主演作の“視聴率以上の意味”

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映画はGP帯で何回も放送されてセールスになるのに、ドラマって1回やったら後は数年後の平日昼間にやるだけ。新作の番宣の意味はあるんだけど、もっと価値があってもいいかなって、僕は自分の見たい過去作品を時々入れている」

 だから貴島さんの編成時代は、昔の名作「天皇の料理番」「茜さんのお弁当」「高原へいらっしゃい」なんかが、唐突に再放送されていた。

 さて、その貴島さん初プロデュースの「結婚したい男たち」は、ちょうど前日のフジ木曜劇場、結婚をテーマにした恋愛模様を女性目線で描いた安田成美主演の「ヴァンサンカン・結婚」に惨敗。ただ、この事実が貴島さんをラブコメではなく“家族”を題材にしたものにシフトさせる。

 92年の「ずっとあなたが好きだった」、93年の「ダブル・キッチン」を生み、貴島誠一郎は押しも押されもせぬヒットメーカーに。その後は95年「愛していると言ってくれ」や2000年「ビューティフルライフ」などのディープな純愛もので、恋愛分野でもきっちりリベンジを果たした。


「結婚したい男たち」の前クール、フジテレビの「もう誰も愛さない」でジェットコースターな運命に翻弄されるヒロインを演じた山口智子に、明るく思ったことをハッキリ言うキャラを与えた功績も大きいかも。それが96年のフジ月9「ロングバケーション」の“南”につながったかと思えば、このドラマは視聴率以上に意味がある。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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