最新回の朝ドラ「あんぱん」ウラの見所~六原永輔=永六輔の“言葉”に違和感が…。いせたくや(大森元貴)らの記憶力も凄すぎる

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コクハク

第20週「見上げてごらん夜の星を」#98

【朝ドラのツボ!】

 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は互いに隠していたことを打ち明け、新たに前を向く。それから7年の歳月が流れ――、未だ漫画家として売れる気配のない嵩。

 そんなある日、いせたくや(大森元貴)が独特な雰囲気の六原永輔(藤堂日向)を連れて柳井家にやって来る。2人は嵩にミュージカルの舞台美術を手がけてほしいという。自信がないと弱腰の嵩だったが、のぶに「たっすいがーはいかん」と背中を押され、翌日稽古場を訪ねる。

【こちらもどうぞ】「あんぱん」のぶの不器用設定はどこへ? ボツ原稿を持ち歩く嵩…まだまだあるクエスチョン

【本日のツボ】

月日は流れ……7年後
 ※※以下、ネタバレあります※※

 またまたすっ飛ばしの術で7年が経ちました。そうなってくると、あのヤムおじさん(阿部サダヲ)が気になります。東京のどこかでツボを抱えて歩いていたというヤムさん、もうとんでもないじじいになっているのではないでしょうか。再々登場があるのか、そっちのほうが気になります。

 7年経って、のぶと嵩の家にはテレビがやってきたようですが、当時、テレビはとんでもなく高かったはず。月賦で買ったとは言っていましたが、テレビを買うより、家の中にトイレがある物件に引っ越すほうが先だと思うのですが…。

 久々に登場の蘭子(河合優実)はまだお向かいの2階にいるのでしょうか。メイコ(原菜乃華)たちもどこで暮らしているんだか。

 代わり映えしない大人たち。それにくらべてメイコの子どもたちは確実に成長しています。子どもたちの成長に、かろうじて7年の月日が経過したことが認識できます。

「それに比べて僕は…」嵩、言うてる場合か

 7年経っても仕事が無さそうな嵩。健太郎(高橋文哉)といつもの喫茶店で油を売っています。それに比べて蘭子は、お勤めをしながら映画雑誌に投稿を続け、それが認められて連載をゲット。「それに比べて僕は…」と嵩。言うてる場合か、です。

 自分も出版社や新聞社に漫画を持ち込めばいいのに。というか、何度も書きますが、そこそこ売れっ子だったはずなのに、どうしちゃったのでしょうか。三星百貨店を辞めたとたん、副業のほうも無くなってしまったとか? 謎です。

 7年といえば結構ありますよ。7年前に会った人のことなんか覚えてないですからね。それがメイコの記憶力ときたら。嵩を訪ねてきたいせたくやを見て、「あっ! あなたは、あのピアノの上手な不良学生の…」と、一瞬で気づきました。

 気づかれたほうのいせも「いせたくやです。久しぶりです、メイコさん」とこれまた瞬時にわかった様子。見ていたこちらが一番びっくりしました。

六原永輔=永六輔はこんな人だったの?

 そして、満を持しての永六輔じゃなかった六原永輔の登場です。お顔も声もどことなく似ているといえば似ているような…。

 ですが、のぶたちに、「いや~お美しい。お美しい、お美しいの三拍子」などというのでしょうか。あの永六輔ですよ。「せきこえのどに浅田飴」の永六輔ですよ。お世辞にもそんなことを言うようなお方とは思えないのですが。こんなに軽い人だったとは!? これも史実なのでしょうか。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

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