海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

公開日: 更新日:

陣内優翔(海星/長崎 投手・右投げ左打ち)

「中学時代は軟式野球部で、硬球を握ったのは高校に入ってから。それでもMAX150キロを投げるように素質はある。ただ、ウチは良くて下位指名。他球団の評価も似たり寄ったりでしょう」

 パ球団のスカウトがこう話す。

 昨年5月のNHK杯長崎地区予選では、完全試合を達成。長崎県の公式戦で完全試合はこれが史上初だ。それがなぜ「良くて下位指名」なのか。

「高校入学以降、何度も右肩痛で離脱しているからです。中学時代に肩を酷使したわけではなく、フォームも特に問題ないのですが……。肘と異なり、肩は厄介ですからね。状態次第では手術が必要になるかもしれないし、手術したからといって必ず良くなる保証もない。すべては今後の調査次第です。もし、肩のケガさえなければ上位指名もあり得たかもしれません」(冒頭のパ・スカウト)

  ◇  ◇  ◇

 現在開催中の夏の甲子園では、ネット裏からスカウト陣が目を光らせているが、彼らは選手のどこを見ているのか。かつて大谷やダルビッシュの獲得に関わった元日本ハムGMで、現スカウト顧問の山田正雄氏が、「スカウトの目の付け所」を徹底解説、おまけに当時の“裏話”なども明かしてくれた。

●関連記事【もっと読む】…は、すべての野球ファンは必読だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  5. 5

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  1. 6

    高市早苗氏の「外国人が鹿暴行」発言が大炎上! 排外主義煽るトンデモ主張に野党からも批判噴出

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円? DeNA戦で市場価値上げる“34戦18号”

  3. 8

    概算金が前年比で3~7割高の見通しなのに…収入増のコメ生産者が喜べない事情

  4. 9

    権田修一が森保J復帰へ…神戸サポもビックリ仰天“まさかの移籍劇”の舞台裏

  5. 10

    マツコはやっぱり怒り心頭だった…“金銭トラブル”前事務所社長を「10億円提訴」報道