海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ
陣内優翔(海星/長崎 投手・右投げ左打ち)
「中学時代は軟式野球部で、硬球を握ったのは高校に入ってから。それでもMAX150キロを投げるように素質はある。ただ、ウチは良くて下位指名。他球団の評価も似たり寄ったりでしょう」
パ球団のスカウトがこう話す。
昨年5月のNHK杯長崎地区予選では、完全試合を達成。長崎県の公式戦で完全試合はこれが史上初だ。それがなぜ「良くて下位指名」なのか。
「高校入学以降、何度も右肩痛で離脱しているからです。中学時代に肩を酷使したわけではなく、フォームも特に問題ないのですが……。肘と異なり、肩は厄介ですからね。状態次第では手術が必要になるかもしれないし、手術したからといって必ず良くなる保証もない。すべては今後の調査次第です。もし、肩のケガさえなければ上位指名もあり得たかもしれません」(冒頭のパ・スカウト)
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現在開催中の夏の甲子園では、ネット裏からスカウト陣が目を光らせているが、彼らは選手のどこを見ているのか。かつて大谷やダルビッシュの獲得に関わった元日本ハムGMで、現スカウト顧問の山田正雄氏が、「スカウトの目の付け所」を徹底解説、おまけに当時の“裏話”なども明かしてくれた。
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