CM明けに堺正章のボケが必ずウケる理由を確かめたかった
1975年の歌番組①NTV紅白歌のベストテン
今回から3回は、また特別編として「1975年の歌番組」について、書いていきたい。
当時小3の私がワクワクしながら、必死に見つめていたテレビの歌番組を振り返ってみる。
いちばんよく見ていたのは、何といっても、日本テレビ系月曜夜8時の「NTV紅白歌のベストテン」だ。
タイトルからしてNHK紅白歌合戦の民放版。電話投票によって毎回、紅組、白組、いずれかの勝利を決めていた。
69年に放送開始、その後81年まで続いたというから、同じく月曜放送のフジテレビ系「夜のヒットスタジオ」ほどではないものの、なかなかの長寿番組だった。
渋谷公会堂からの中継が多かった。のちに大学生となって上京し、本物に足を踏み入れたときには「あの紅白歌のベストテンの会場かぁ」という感慨に浸ったものだ。
75年当時、白組キャプテンは堺正章、紅組は岡崎友紀。
とにかく堺正章が面白い。オープニングで主題歌が流れ、すぐにCMに入るのだが、そのCMが明けてすぐに、堺正章が必ずボケる。そこで会場は大笑い。