「会社は社員を二度殺す」今野晴貴著

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「会社は社員を二度殺す」今野晴貴著

 どれほど会社に貢献した社員であっても、過労死すれば、多くの会社ではかん口令が敷かれ、過労死の事実そのものが隠蔽される。生前、職場への不満を漏らしていたり遺書があっても、会社に何らかの公的な責任追及が始まることはない。

 突然死や自殺が法的に過労死とされるためには、遺族が過労死であると確信し法的権利を行使しなければならないからだ。

 多くの場合、会社側は自らに責任がないことを証明するためにありとあらゆる資料・証言を動員し、時に捏造までする。その過程で死んだ社員の業績は葬られ、尊厳は切り刻まれる。そうして過労死した社員は、会社に2度殺されるのだという。

 実例をあげ、過労死後の法的処理のプロセスを解説するとともに、過労死対策の在り方について問題提起するテキスト。 (文藝春秋 1155円)


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