【追悼 吉行和子さん】 「金八先生」で共演した女優・川上麻衣子が“娘”としての胸中語る
誰もが、どんな役柄であれ、なんらかの作品の吉行和子さんの印象が心に残っているに違いない。まさに“国民的女優”だった。
吉行さんが、心優しい家庭科の池内先生を演じていた「3年B組金八先生」第2シリーズ(80年)で、ヒロインの優等生・迫田八重子役だった女優の川上麻衣子(59)は、日刊ゲンダイにこう語った。
「いつも自然体で優しくておだやかな方でした。金八先生の直後に、『母の殺意』という2時間ドラマで母と娘の役で共演させていただくことになり、その後、何度も母娘役を演じさせていただいたのですが、お会いするたびに楽しくお話ししていただいて、本当に母に会うような感じでした。とても柔らかくて、神秘的なところもあって大好きな女優さんでした。最後にお会いしたのはコロナ前で、京都の撮影所だったと思いますが、お元気そうにされていたので、本当に残念です。心よりご冥福をお祈りいたします」
来年2月公開の映画「金子文子 何が私をこうさせたか」が遺作に。吉行さんは83年、エッセー集「どこまで演れば気がすむの」を出版していたが、“どこまでも演り続けて欲しかった”と思う関係者や視聴者は後を絶たないようだ。