【殺し屋のプロット】記憶喪失と闘うヒットマンが息子の犯罪に奔走

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 翌日、ノックスは長い友情で結ばれてきたゼイヴィア(アル・パチーノ)を訪ね、ある協力を依頼するのだった……。

 父は人を殺す裏家業、息子は娘思いで短気な市民。2人は長らく音信不通だったが、ピンチに陥った息子は父を頼る。「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」のたとえもあるように、父は息子の要望を聞き入れる。

 ところがスクリーンに映し出される父の行動は何をやっているのかさっぱりわからない。もしかしたら息子を不利に追い込んでいるのではと、観客が首をひねっているうちにストーリーは着々と進んでいく。同時にノックスの記憶喪失も粛々と悪化。まさに時間との勝負。意識がはっきりしている間に計画をやり遂げられるのか。そのカギを握るのがアル・パチーノ演じるゼイヴィアというわけだ。安っぽい殺し屋映画と違い、ミステリアスな演出が波状攻撃を仕掛けてくるため、上映時間115分はあっという間に終わる。

 ノックスは記憶障害と戦いながら、3つの問題に直面する。息子の犯罪と警察の捜査、そして娼婦アニー(ヨアンナ・クーリク)の行動だ。まさに八方ふさがり。アニーの存在は映画のストーリーに直接関わりはないが、人間の浅はかさを皮肉に提示した。そういう意味で細部にまで気を配った脚本と言える。地味ながら、彼女の存在は大きい。

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