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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

音楽番組がまた姿を消す「with Music」「週刊ナイナイミュージック」がたった2年半で撤退

公開日: 更新日:

■「うたコン」阿久悠特集はよかった!

 この日は「作詞家・阿久悠特集」。

 石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」で幕を開け、森進一「北の蛍」、岩崎宏美「思秋期」、元宝塚トップスターの礼真琴が沢田研二の「勝手にしやがれ」を歌ったり、フィンガー5の晃が「個人授業」と「学園天国」を披露。

 圧巻は御年83歳のささきいさお。大病から復帰して「宇宙戦艦ヤマト」を力強く歌い上げた。生放送でオーケストラを従え、演歌からJ-POPまでフルコーラスで届ける姿勢を崩さない「うたコン」は今や貴重な歌番組。

 途中で番組内で流れた阿久悠の言葉が印象的だった。

「何十年かたった後でひとつの時代を思い出す、最初の扉が歌であればいいな」とか「毎日の生き方にときめいたり、感激したりするのが『詞』じゃないかと思います」などと語った。歌はやはり「詞」が大事。

 翻って今のヒット曲はどうか。キャッチーなサビの15秒だけが切り取られ、踊れるフレーズが拡散される。曲全体を味わうというより使える部分が重視される。サブスクで次々と飛ばされ、最後まで聴いてもらえるかどうかもわからない。キリトリ文化は歌の聴き方まで変えてしまった。

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