血液検査1回でがんがわかる「リキッドバイオプシー」は期待できるのか

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 血液でがんを調べる検査が世界中で注目を集めている。何が期待できるのか? この研究の第一人者、オックスフォード大学腫瘍学部門の中村能章医師(Royal Society Wolfson Visiting Fellow)に聞いた。

■採血1回で調べられる

 がんがあると、がん細胞が放出するDNA断片(ctDNA)などが血液に存在するようになる。それを解析してがんの情報を得るのが「リキッドバイオプシー」だ。通常の血液検査と同様に注射器で採取するだけでよい。採血1回で調べられるとあって、受けてみたいと思う読者も多いだろう。

「リキッドバイオプシーの用途の一つが、がんの早期発見です。1回の検査で数十種類のがんを調べられる検査も開発されています」(中村医師=以下同) 

 がんの早期発見とリキッドバイオプシーに関する研究は欧米で進んでおり、日本でも昨年から開始。米GRAIL社の「Galleri」による約6600人対象の研究では、陽性と判定された人のうち約4割にがんが確認された。がんではない人を誤って陽性と判定する率は1%未満(特異度99%以上)で、無用な精密検査や不安を招きにくい。

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