『ひとりぼっちのあいつ』25歳の「虚無男」がロック界の曲がり角をもたらした
アルバム『ラバー・ソウル』(1965年12月3日発売)③
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■『ひとりぼっちのあいつ』
前回取り上げたポールの傑作『ドライヴ・マイ・カー』に対して、ジョンは、この『ラバー・ソウル』で、暗い暗い『ひとりぼっちのあいつ』と、枯れた枯れた『イン・マイ・ライフ』を差し出す。タイトルからして暗い暗い枯れた枯れた2曲だ。
リリースの段階でジョンは25歳。昭和の時代の名コピーに「25歳はお肌の曲がり角」というのがあったが、ジョンはさしずめ「人生の曲がり角」に差し掛かっていたのだろう。
原題は「ノーホエア・マン」。「虚無男」ぐらいの意味か。
というこの曲、音楽的には何といっても冒頭の見事なアカペラ三声コーラスだろう。上から順にポール、ジョン(リードボーカル)、ジョージ。世界中のビートルズ少年たちが、みんなトライして、みんな挫折した三声コーラスである。
来日公演でも披露された。難なくハモって、コーラスの実力を見せつけた(なお、それを客席で見ていたザ・タイガースには、ライブでこのコーラスを何度も失敗し、楽屋でメンバー同士が大喧嘩になったというエピソードがある)。
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