こんな大きいものがとビックリ…歌手の伊藤咲子さん声帯ポリープの手術を振り返る

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伊藤咲子さん(歌手/68歳)=声帯ポリープ

 ここ10年くらい、喉の調子が悪かったんです。でも、本番前の発声練習を2時間かけて喉を温めて声を起こせば、面白いくらい声が出る。だから「年齢的に喉が温まるまで時間かかるんだろうなあ」と思っていました。

 5年くらい前、風邪をひいた時にボイスクリニックで口の中をカメラで診てもらうと、「小さいポリープがありますけど、心配ないです」と言われて、様子見になったんです。それからの数年、歌う時に無理していたと思います。

 去年の7月に喉が不調になり、いつもの先生の病院が遠方に移られていたので、他のボイスクリニックで診てもらうと、同じポリープが肉眼で見えるくらいに大きくなっていて……5年で育っちゃった。しかも、反対側に新規の小さいポリープもできていました。

「10年前から2時間発声しないと歌声がうまく出なくて」と打ち明けると、「このポリープのせいです」と先生。「でも、2時間発声すると面白いくらいに声が出るんですけど」と言うと、こう教えてくれました。ポリープのせいで声帯が閉じていない。閉じないと声はうまく出ないが、2時間の発声で喉が温まるとポリープの周りが充血して膨れてポリープの箇所とフラットになり、それで声帯がくっついたように声が出せていた、と。「そういうことか!」とビックリしました。

 先生いわく「ポリープを摘出したらそんな発声練習はせずに歌えますよ」とのことで、手術を即決したんです。

 でも、術後は2カ月間、歌えない。なので、コンサートが決まっていた年明けまでは仕事を続け、手術は半年後となりました。

 それまで通り2時間の発声で声を起こすとちゃんと歌えましたが、ポリープが大きくなるのが怖くて、クリニックで頻繁にカメラチェックをしました。その間、治療や投薬はなかったです。

 1月27日に手術を受けました。全身麻酔なので、手術前日に泊まる1泊2日。前日には親友の(岩崎)宏美がお見舞いに来てくれました。宏美は2回もポリープ手術をした経験者なので、「サッコ、大丈夫だから、大丈夫だから。先生に任せなさい」と励ましてくれて。偶然にも宏美と同じ先生なんですよ。すごい数の歌い手の喉を診てらっしゃる方で、ご自身も趣味で歌われているらしく、私たち歌手の気持ちをよくわかってくれるんです。

 手術は40分くらいで終わり、除去したものを見せてもらいました。「こんな大きいものが張り付いていたのか」とビックリするくらいでした。

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