4月ナフサ生産22%減、それでも「足りている」の無責任説明…値上げラッシュが6月からいよいよ本格化

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 やっぱり「足りていない」。経産省は5月29日に石油統計速報を更新。4月のナフサの国内生産が前年同月比約22%減の90万キロリットルだったと明らかにした。

 さらに、国内販売量は同約35%減少の193万万キロリットルで、海外輸入も同約44%減の110万キロリットル。原油輸入量自体も、同約65%減の407万キロリットルまで落ち込んだ。

 明確な供給不足が表面化したのに、経産省の見解は従来通り。減った分はナフサ由来の化学製品の在庫を活用して賄っているため、「必要量は足りている」という。赤沢経産相も31日「(生産設備の)定期修理がその月に集中したのが原因。100%の水準に戻るだろう」と、ノンキなものだ。

 しかし、足元では混乱が続く。建築業界はシンナー不足や塩ビ管、断熱材などの資材高騰に苦しみ、食品業界では包装資材の値上げが相次ぐ。農業分野でも、米袋や農業用フィルムなどの価格上昇に悲鳴が上がっている。

「そもそも、資材が足りていることと、価格が吊り上がっていることは、分けて考えるべきです。確かに、ナフサ由来製品の必要量自体が足りている分野はあるかもしれないが、原油高などで調達コストが上昇し、企業の経営を圧迫している。『足りているけど高い』というケースがよく見られるのです。政府はこうした価格上昇にはあまり言及せず、『量は足りている』と一方的な説明をするだけ。農業や食品産業従事者は、イラ立ちを募らせています」(ナフサ不足を取材する大手メディア記者)

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