著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

月に1回のお酒の飲みすぎで肝硬変になるのか…リスク2.8倍増

公開日: 更新日:

 お酒は「飲み過ぎ」が良くないといわれます。この場合の飲み過ぎというのは、1日に日本酒1合、ビール500ミリリットルを超えるくらいです。ただこうした基準はあくまで平均した場合の話で、例えば月に1回深酒をしても、他の日には飲まないか、たしなむ程度であれば問題はないというのが通常の考え方です。これまでの、アルコールの健康への影響についての研究データも、おおむねそうした考え方で集計されています。それでは、月に1回浴びるほどお酒を飲んでも、他の日に飲まなければ問題はないのでしょうか?

 今年の消化器学の専門誌に、それについてのアメリカの研究結果が報告されています。アメリカの健康調査の結果を解析したところ、脂肪肝などの肝臓の病気を持っている人では、月1回以上深酒をすることで、肝硬変につながる肝臓の高度線維化のリスクが、そうした飲み方をしない場合の2.76倍も増加していました。

 この場合の深酒というのは、男性でビール350ミリリットル缶を5本、女性でも4本以上というくらいの量です。

 お酒は飲む量だけではなく、その飲み方でも、肝臓など健康に与える影響には差があるものであるようです。特に健康診断などで肝臓の数値の異常を指摘されている方は、週末の飲み過ぎにも注意する必要がありそうです。

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