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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

お笑い界にとどまらない「確かな一歩」を掴んだ千鳥・大悟の慧眼

公開日: 更新日:

「ヤギと歩いてたら、レッドカーペット歩いてた」
 (千鳥大悟日本テレビ系「満天☆青空レストラン」5月23日放送)

  ◇  ◇  ◇

 是枝裕和監督の最新作「箱の中の羊」に、綾瀬はるかの夫役でダブル主演を果たした千鳥・大悟(46)。その出演は是枝監督直々のオファーで、「大悟さんが(出演)OKしてくれるなら、(脚本を)書いていける」とまで言われたという。

 是枝が大悟に惚れ込んだきっかけが、実は「ヤギと大悟」(テレビ東京系)。田舎の町をヤギとただ散歩する番組だ。そこで「子どもからお年寄りまでしゃべり方を変えなくて、それでもなぜか許される」人間力に惹かれた。

 カンヌ映画祭にも参加した大悟が語ったひと言が今週の言葉だ。是枝は「今こんな顔した役者、いないでしょう? 人間臭いって言っちゃうと、ありきたりなんだけど、芝居ができそうだなっていうのは直感でしかなかった」(「朝日新聞」2026年5月17日)と評している。

「ヤギと大悟」が始まったのは、21年12月のこと(当初は不定期特番)。この頃、既に千鳥は超売れっ子。彼のもとには数多くの番組の企画書が舞い込んでいたに違いない。テレビプロデューサーの佐久間宣行は、その中から「ヤギと大悟」を選んだ「その選球眼すごくないですか?」(テレビ東京系「伊集院光&佐久間宣行の『勝手にテレ東批評』」23年9月2日)と称賛している。

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