人間の愚かさを描くのは文学もロックもお笑いも一緒…だから又吉直樹はどこまでも芸人なのだ
「初めて比喩表現を自分で理解できた」
(又吉直樹/NHK「偏愛ミュージックサロン」3月28日放送)
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芥川賞作家でもあるピース・又吉直樹(45)が、日本語の面白さに気づいたのは、小学3年生の頃だった。それは本からではなく、音楽から。ザ・ブルーハーツに出合ったのだ。ドラマの主題歌だった「トレイン・トレイン」から入り、「リンダリンダ」を聴いて「ドブネズミみたいに美しくなりたい」というフレーズに疑問を持った。最初は意味がわからなかったが、「写真には写らない美しさがあるから」と続く歌詞で「これは見た目だけじゃなくて、真剣に生きてるっていうことなんだ」と気づいたときのことを回想した一言が今週の言葉だ。
幼い頃から、ザ・ドリフターズのコントや間寛平らの笑いを見て育った又吉は、小学校高学年の頃にダウンタウンを見て衝撃を受けた。程なくして太宰治の文学と出合い、再び衝撃を受けた時に気がついた。「ダウンタウンさんと太宰は似ている!」と(小学館「女性セブン」2015年4月9.16日合併号)。


















