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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

又吉直樹もしびれる伝説芸人「たこ八郎」が醸し出す文学性

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「『宇宙に問う。君は誰だ』っていう言葉があって。僕それ、すごい文学やと思うんですよ」(又吉直樹/NHK・Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」11月13日放送)

 芥川賞作家・又吉直樹(39)は経済学者と理論物理学者の視点の異なる2人の話を聞きながら、「正しいのは忘れたけど」と前置きした上で、故たこ八郎(享年44)がノートにメモした言葉について語っていた。

 正確には「宇宙に対して質問したい。君は誰だ?」だ。又吉は「まず、『宇宙に問う』で宇宙に対して問うわけですから、下から上を見上げてるイメージなんですけど、次の瞬間『君は誰だ?』で横におるっていう」と解説し続けた。

「神様の視点と地上の人間の視点と、両方がひとつの文章の中に入ってるっていうのが、すごいなと思って」

 たこ八郎は、プロボクサー出身のコメディアン。テリー伊藤はたこ八郎と江頭2:50はどこか同じ匂いがすると言い、「なんか本当は強い男なんだけど、普段は弱くてさ?面白いんだけど悲しくて、それが格好よくってさぁ、だらしなくってさぁ」(文芸春秋=浅草キッド著「お笑い男の星座2」03年7月10日発売)と評している。

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