「第2の又吉直樹」探しに躍起 吉本芸人短編小説の業界評は

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 又吉直樹の小説「火花」のヒット以降、出版界は“二匹目のドジョウ”探しに力が入っている。

 芸能プロ側もタレントや芸人の新たな才能が開花する可能性があるため、「とにかく何が当たるかわからない。タレントには小説でも脚本でもどんどん書くようにプッシュしています」(芸能プロマネジャー)という。

 そんな中、話題なのが吉本所属のお笑い芸人、バイク川崎バイク(BKB)の短編小説集「BKBショートショート小説集 電話をしてるふり」(ヨシモトブックス)。BKBのファンだという作家の吉本ばななが帯文を寄せたこともあり注目を集めたが……。

「noteの連載をまとめたものでまさに企画勝ち。小説といっても文芸の領域としてではなく、娯楽を意識している商品でしょう。読んだ人の共感を集めるためのコミュニケーションツールに特化しています。ただ、文学賞の対象になるような作品ではありません」(大手出版文芸担当)

 二匹目はそう簡単に見つからない。

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