“昭和のデカ”を体当たりで演じ続けた唐沢寿明の役者魂
また、京極の元妻(和久井映見)が後輩刑事(宮川一朗太)と再婚していたり、一人娘(佐々木希)は京極が実の父親だと知らなかったり、捜査以外の設定も抜かりない。さらに脇役も豪華だ。県警本部長が小日向文世。京極と対立する警視正には藤木直人などが配されている。幅広い層が楽しめる、日テレ版「相棒」を目指したような一本だ。
見る側にとっての京極は、ちょっと困った珍刑事という印象だったが、唐沢自身は本作での刑事役が楽しかったのだろう。この後も刑事ドラマに出続けていく。
19年の「ボイス」(同)の舞台は、神奈川県警港東警察署「緊急指令室」。唐沢が演じたのは出動班の樋口だ。これまた絵に描いたような“昭和のデカ”で、直情径行&暴力上等の熱血漢。ニックネームは、やや恥ずかしい「ハマ(横浜)の狂犬」だ。樋口は48歳の設定であり、当時56歳だった唐沢が演じるのは、やや痛い感じだった。
そして20年には「24 JAPAN」(テレビ朝日系)が登場する。何とびっくり、アメリカの「24 -TWENTY FOUR-」の日本版リメークだ。本国でシーズン1が放送されたのは01年で、日本初上陸は03年。すでに17年が過ぎていた。この日本版に、出すべき時期を逃した「証文の出し遅れ」感が漂っていたのも仕方ない。


















