財前五郎を演じた唐沢寿明は「軽い」という批判を視聴率でねじ伏せた

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「白い巨塔」(2003年/フジテレビ系)

 白カモメのデニムをずり下げて「CK」のパンツのロゴを誇らしげに見せる鼻ピアスの高校生たちが、MDに入れたORANGE RANGEの曲を聴いていたあの頃。浜崎あゆみの影響でガングロだったギャルが美白に目覚めたあの頃。もう少し上のお姉さんはやたら股上の浅いデニム(尻ポケットに「~」や「ひ」のステッチ)で、街のあちこちで尻の谷間を見せてはオジサンたちを喜ばせ……いや、困らせていた。

 そう、「バカの壁」がベストセラーになったあの2003年。「郵政民営化」が世間話になった秋に“フジテレビ開局45周年ドラマ”として山崎豊子原作の「白い巨塔」が始まった。

 1978年版で田宮二郎が演じた主人公・財前五郎を演じたのは唐沢寿明。放送当時43歳だった田宮の五郎が“虚無”をまとった大人の色気をブラウン管越しに見せたのに対し、当時40歳だった唐沢の五郎はギラギラした野心をクリアな画面で見せていた。

 当初、田宮版をリアルタイムや再放送で見たことのある世代からはどうしても「トレンディー俳優に財前五郎は軽すぎる」とか「冗舌すぎる」なんて言われていたけど視聴率は20%以上をキープ、翌年3月の最終回には30%超えと数字でそんな声をねじ伏せた。もちろん、それは原作の魅力や他の演者の力も大きかったのだけど。

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