備蓄米21万トン買い戻しでコメ価格はどうなる? 需給引き締めで「物価高対策に逆行」の声も
食卓にはどう影響するのか──。鈴木農相は1日の会見で、昨年に放出した備蓄米について、21万トン(2025年産米)の買い戻しを実施すると発表した。26年産米の作柄をみた結果、「コメの流通量は十分以上に確保されていることがわかった。食料安保の観点から、買い戻しを実施する」という。
政府は昨年、備蓄米計59万トンの大量放出に踏み切り、備蓄量は32万トンまで減少している。農水省は今回の買い戻しとは別に26年産米を約21万トン買い入れており、一方で現在備蓄している20年産米15万トンは古くなったため、飼料用などとして販売する。最終的に備蓄量は約59万トンになる見通しだが、適正水準とされる100万トンとはまだ開きがある。
気になるのが「備蓄米21万トン買い戻し」が、市場へ与える影響だ。米価はいま、大量のコメ余りにより、下落基調になっている。農水省によれば、7月末時点の民間在庫は過去最大の162万トンと、1年前の約1.8倍まで膨れ上がった。米価暴落を防ぐためにも、コメ業界からは備蓄米の早期買い戻しを求める声が相次いでいた。

















