“昭和のデカ”を体当たりで演じ続けた唐沢寿明の役者魂
今からちょうど10年前の9月、元気な刑事ドラマが始まった。唐沢寿明と窪田正孝のコンビによる「ラストコップ episode0(ゼロ)」(日本テレビ系)だ。
もともとはhuluで配信されたオリジナルドラマだが、この年の10月から地上波で放送することになった。そこで9月中に「エピソード・ゼロ」と称する3回分を流し始めたのだ。いわば前哨戦であり、壮大な予告編でもあった。
30年前の事件で昏睡状態に陥っていた横浜中央署の刑事、京極浩介(唐沢)が目覚めて復活する。コンビを組まされたのは、年齢もタイプも異なる望月亮太(窪田)だ。
まずは2人のボケとツッコミが見どころのひとつとなっている。最大のウリは“昭和の刑事(デカ)”である京極の破天荒ぶりだろう。暴走ともいえる強引な捜査。当時の刑事ドラマにしては珍しく、しっかりドンパチ(発砲シーン)もあった。
連発される親父ギャグは困るが、京極は結果を出す男だ。唐沢は、同じ2016年のNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」の天才編集者・花山とは真逆となる、コミカルなキャラクターを喜々として演じていた。


















