佐々木朗希のポスティング容認でロッテに批判の矛先 著名球界OB「来季Bクラスならフロント総辞職」

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2024年11月の記事④を再掲載

 佐々木朗希が不甲斐ない投球を見せるたび、SNS上では辛辣な声が吹き荒れる。高卒3年目に1試合19奪三振の日本記録、史上最年少の20歳5か月で完全試合を達成するなど投手として圧倒的なポテンシャルを持ちながら、なぜここまで叩かれるようになったのか。

 その背景には、ファンから「ゴネ得」とも揶揄された米挑戦騒動がある。23年オフに大きな物議を醸した古巣ロッテとの泥沼交渉劇、24年シーズンの不完全燃焼、そしてタンパリング疑惑まで取り沙汰されたドジャース入り──。日本球界最後の1年に何があったのか。当時の記事で振り返る。年齢、肩書は当時のまま。

  ◇  ◇  ◇

 ポスティングシステムによる今オフのメジャー挑戦が決まったロッテの佐々木朗希(23)が、昨17日に本拠地のZOZOマリンで行われたファン感謝イベントに出席。冒頭で挨拶に立った吉井監督から、「大事なことを忘れていました。来季からマリーンズを飛び出して、高みに挑戦する選手がひとりいます。そうです、朗希です。朗希、出てきて」と促され、マイクの前に立った。

 首脳陣や選手、スタッフへの5年間の感謝を口にした佐々木は、「これまでいただいた熱いご声援、厳しい激励も力に変えて、アメリカで頑張ってきます。本当にありがとうございました」とスピーチ。スタンドからは拍手が起きたものの、SNSやネット上では今も《ワガママ》、《ゴネ得》などと佐々木を批判する声が少なくない。

 評論家の橋本清氏がこう言う。

「入団5年でのメジャー挑戦は野茂英雄さん、大谷翔平と同じですが、野茂さんは通算78勝を挙げて4年連続で最多勝のタイトルも獲得した。大谷も投手として5年で42勝し、打者として通算48本塁打。日本ハムのリーグ優勝、日本一に貢献しました。佐々木は実働4年で29勝。年間で先発ローテーションを守った経験がないままのメジャー挑戦ですから、《チームになにも貢献していないのに》というファンの心情は分からないわけではありません。強引な印象も否めませんが、選手がメジャー志向を持ったり、その希望を球団に伝えることはルール違反ではない。今は多くの選手がメジャー志向を持っており、高みを目指すのは自然な感情です。佐々木個人に批判が集中してしまっていますが、ポスティングは申請するかしないかの権利は球団にあり、佐々木だけが責められるのは酷だと思う。肉体的に発展途上の投手で今季も故障による離脱があったとはいえ、18試合に登板して初の2ケタとなる10勝(5敗)を挙げ、防御率は2.35。11試合でQS(6回以上、自責点3以内)をマークした佐々木が抜ける穴は小さくない。来季、その穴を埋められず、Bクラスに低迷するようなら、佐々木の放出を決断した球団フロントが、一転して厳しい批判にさらされても不思議はありません」

 ロッテOBの里崎智也氏は、登録者80万人超を誇る自身のYouTubeチャンネルで《チームに幻滅した 佐々木朗希メジャー挑戦を容認 来年の結果次第でフロント総辞職》とのタイトルで動画をアップ。要約すると次の4項目について持論を展開している。

①メジャーに行きたいという佐々木に非はない

②前例ができたのだからメジャー志向のあるロッテの選手は積極的に移籍を要求した方がいい

③日本一になるチームをつくることがプロ野球球団の正義とするなら、これで来季Bクラスに落ちたらフロントは総辞職に値する

④勝つことではなく、選手を育ててメジャーに送り込むことがロッテの存在意義なら、その方針を公表すべきだ

 今季、ロッテは3位Aクラスに入ったものの、首位のソフトバンクには18.5ゲーム、2位の日本ハムにも5ゲームの大差をつけられた。チーム防御率3.17はリーグ5位で、総得点493も上位2球団には大きく劣った。投打とも課題は山積で、このオフはソフトバンクからFA宣言した石川柊太(32=今季7勝2敗、防御率2.56)の獲得に乗り出している。吉井監督は「朗希は今年貯金5。結構、大きな穴。みんなの力で埋めたい。もしかしたら球団が大物FA選手を取ってくれるかもしれない」と期待するが、金銭も人的補償もないCランクの石川には巨人のほかヤクルトオリックスが調査を進めている。少なくとも4球団以上の争奪戦になるのは確実で、宣言残留を認めているソフトバンクを含め金銭面ではロッテの不利も伝えられる。

「今後の補強の成否も、ファンのフロントへの評価に直結することになると思う。佐々木と同じく在籍5年で大谷のポスティングを認めた日本ハムは、大谷の流出後の7年間で最下位2度を含む5年連続Bクラス。観客動員も大谷のラストイヤーをピークに右肩下がりになって、2位に躍進した今季、7年ぶりにようやく年間200万人の大台に回復した。ロッテは2021年に『千葉ロッテマリーンズ 理念』を策定し、マリーンズが勝つための3カ条などを明記、25年に『自他共に認める、令和の常勝軍団になる。』と掲げている。約束したマニフェストの実現が問われる来季、公約が失敗すれば、なぜ朗希のポスティングを認めたんだ、とファンから糾弾されかねません」(球団OB)

 果たして、“令和の怪物”を抜きにして、“令和の常勝軍団”は実現するのか。

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