「隣人」シャロン・ボルトン著 川副智子訳│偽名の隣人と血を流す少女…「召集」の村で何が起きている?
「隣人」シャロン・ボルトン著 川副智子訳
「わたし」が、短期間の入院を終えて帰宅すると自宅テラスハウスの隣家にパン屋がオープンしていた。隣人はアナ・ブラウンと名乗るが、わたしはそれが偽名であることに気づく。
イングランド湖水地方のわたしが暮らすこの小さな村には、この時期、集会堂で行われる「召集」と呼ばれるイベントに参加するため福音派の人々が各地から参集。朝、わたしが好奇心からアナの店で紅茶を飲んでいると、召集の参加者と思われる女性たちが来店。娘の誕生日用のケーキを注文したいという。しかし、当人のコンスタンスという名の少女は、店を飛び出してしまう。わたしは彼女の腕から血が滴り落ちていることに気づく。
複層的な構成で進む読者を迷宮に誘うサイコサスペンス長編。
(新潮社 1265円)


















