「豊臣兄弟!」史実改変騒動で露呈したNHK大河の限界 戦国時代を“こすりすぎ”のワケ
■史実に必ずしも忠実ではなくても許されるケース
「2022年放送の『鎌倉殿の13人』も史実そのものを忠実に再現した作品ではありませんでしたが、脚本家の三谷幸喜さんが史料の少ない鎌倉時代を逆手に取り、分からない部分を創作で肉付けすることで人物を立体的に描きました。24年放送の『光る君へ』も紫式部について不明な部分が多いからこそ、大胆な恋愛模様などを描く余地がありました。ただ、今回の中川清秀のように、すでに知られている歴史上の行動そのものを反転させる演出となると、空白を埋める創作とは受け止められ方が違います。大河にはフィクションでありながら、視聴者側にある程度は史実に沿っているという信頼もありますから、その線引きは難しいところでしょう」(ドラマ制作関係者)
実際、「鎌倉殿の13人」は脚本の巧みさが高く評価された。三谷幸喜氏自身も、「あまりドラマで描かれてこなかった鎌倉幕府草創期だったことが、先の読めない展開につながった」と第114回「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」で「鎌倉殿の13人」が脚本賞などを受賞した際のインタビューで振り返っている。


















