冷房を止めて読書で体を冷やそう 文庫で読むホラー小説特集(1)「赫き女王」北里紗月著

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 ようやく夏の終わりが見えてきたが、この夏の酷暑で冷房漬けになって体がしんどいという人も多いのでは。そこで今週は、冷房を止め、読書で体を冷やす、ホラー特集だ。

  ◇  ◇  ◇

「赫き女王」北里紗月著

 七海が、日本最南端の瑠璃島にある海洋生物総合研究所の准研究員となって9カ月が経った。島は無人島で、常時20人以上の研究者が各自の研究を進めているが、今は年末の帰省で、10人が滞在中だ。ある朝、屋上から所長の杏を含め所員4人が次々と転落、巻き込まれた所員を合わせ5人が死ぬ。理由は分からず、3日後に迎えの船が来ることになった。

 前日に杏に提出した論文が気になり、所長室に入った七海は、秘密の実験室を見つける。実験ノートを読むと、杏は島に生息する魚に寄生する新種の生物を研究していたようだ。レッドと名付けられたその寄生虫に感染した魚は寿命が延びるらしい。杏らの死にその寄生虫が関係していた可能性もある。実験に用いられたマウスは死滅しており、寄生虫の正体は分からない。七海は同僚の桃子と副所長の沖野と、レッドのサンプルを捕まえるために入り江に向かう。

 絶海の孤島を舞台に繰り広げられるバイオパニックホラー。

(光文社 968円)

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